動画「Passive House - Karuizawa 軽井沢パッシブハウス」
Passive House - Karuizawa 軽井沢パッシブハウス 設計:キーアーキテクツ株式会社
パッシブハウスは、ドイツで生まれたとても省エネルギーな建物の考え方で、冷暖房にほとんどエネルギーを使わずに、夏は涼しく冬は暖かく過ごせる住まいを目指します。この考え方は1990年代にドイツで始まり、断熱性や気密性、日射の取り入れ方、そして計画換気など、家の基本的な性能を高めることで、快適さとエネルギーの節約を両立させています。特別な機械に頼るのではなく、建物そのものの性能を高めて自然の力をうまく活かすのが大きな特徴です。
このパッシブハウスの考え方を日本に紹介し、日本の気候や文化に合う形で広めてきたのが建築家の森みわさんです。彼女は日本におけるパッシブハウスの第一人者として知られています。大学卒業後、ドイツに渡って建築を学び、パッシブハウスの本場でその技術や理念をしっかりと身につけました。帰国後は、「エコハウスをあたりまえにする」という思いのもと、自らの建築事務所「キーアーキテクツ」を立ち上げ、日本でのパッシブハウス普及に尽力しています。
森さんのすごいところは、ただドイツの技術をそのまま日本に持ち込むのではなく、日本の気候や暮らし方に合わせて工夫している点です。日本は夏がとても暑くて湿度が高く、冬も寒さの厳しい地域があります。そのため、単に断熱性を高めるだけでなく、湿気対策や通風の工夫、さらには地域ごとの気候に合わせた設計が必要になります。森さんは、そういった日本独自の課題に向き合いながら、日本に適したパッシブハウスの形を模索してきました。
2010年には、長野県に日本で初めてパッシブハウスの認定を受けた住宅を建設し、大きな注目を集めました。この家は、真冬でも暖房をほとんど使わずに室内の温度が20度前後を保てるほどの高性能な住宅でした。また、森さんは住宅の設計だけでなく、セミナーや講演、書籍などを通じて多くの人にパッシブハウスの魅力や大切さを伝えています。
森さんの活動は、地球温暖化の問題やエネルギーの無駄づかいに向き合う姿勢から来ています。「家を建てることが環境を守ることにもつながる」という考えのもと、建てる人にも住む人にも、そして地球にもやさしい家づくりを目指しています。その姿勢は多くの建築関係者や一般の人たちにも影響を与え、日本でも少しずつ「エコで快適な家」が広がりつつあります。
このように、ドイツで生まれたパッシブハウスの考え方は、森みわさんのような建築家の努力によって日本にも広まり、少しずつ地域に根ざした形で進化しています。将来の地球環境やエネルギー問題を考えるとき、こうした住まいの工夫や取り組みはとても大切なものだと言えるでしょう。森さんの仕事は、単なる建築を超えた、未来への大切なメッセージでもあるのです。
撮影:齋藤写真事務所
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